2024/12/22 08:26
講習をやっていると、大変多くのお客様が「私車両感覚ないんです〜」と訴えてこられます。
本当にそうなのか?と
・交通量が極めて少ない
・道路幅が広い
環境で
「可能な限り左に寄せてみてください」
「左の前後のタイヤを白線に乗せてみてください」
「前の電柱に車体前部を可能な限り接近させてみてください」
「停止線に合わせて停まってみてください」
などとお客様に指示を出してみます。
そうするとあら不思議。
「車両感覚がない」と訴えてこられたはずのお客様の多くがキレイに停めるではありませんか!
(多少のズレはあるにせよ、著しくズレる方は少ないです)
しかし、走行中に障害物回避、狭い道でのすれ違い等をさせてみると乱れてしまうことが多々。
そこで私がいつも考えるのは、お客様が言う「車両感覚がない」は本当に車両感覚がないのではなく、「走行中、とっさの判断でお客様自身が持つ車両感覚を正確に再現できない」が正解なのではないかということです。
このことにインストラクター側が気づかないと指導法が根本からズレてしまいます。
上記のようなケースでは交通量の少ない環境下でひたすら左に寄せるなどの練習をしても意味がありません。
この場合はどんどん他の交通がある環境下に繰り出させ、何度も障害物回避、すれ違いなどをさせます。
「今、これは行けますよ」「もう少し左にまっすぐ寄せましょう」等々のお客様への口頭補助を有効活用しつつ、お客様の感覚のズレをどんどん埋めていく練習法が有効かと思います。
もちろん、本当に「車両感覚がない」お客様は基礎から丁寧にブラッシュアップしますからご安心くださいね。