2024/12/22 08:17


皆さんは何をもって「運転が上手い」と定義しますか?


車体感覚がある人?

加減速がスムーズな人?

周囲をよく見ている人?

同乗者を酔わせない運転をする人?

スピードを出す人?

峠やサーキットが速い人?

車に負担をかけない運転をする人?

色々、人によって考え方があると思います。




今回は、「運転が上手いと勘違いされがちな代表的な運転行動」を取り上げて、自分なりの「上手な運転とは」をまとめたいと思います。




「運転が上手いと勘違いされがちな運転行動」

挙げればキリがないですが、代表的なものをかいつまんで取り扱いたいと思います。


ジグザグと車線変更を繰り返す

ちょっと隣の車線が流れた、または空いたタイミングですぐコロコロ右に左に車線を変える人いますね。大概結構割り込み気味で車線を変えてきます。見ていて落ち着かないです。

本人は「かっこいい」「運転がうまい」「スムーズ」と思い込んでいることがほとんどなのでタチが悪いです。それどころか、「周囲がトロトロしている」とさえ思っている節もあります。

【解説】

結論から言うと意味がないです。意味がないどころか、事故リスクをわざわざ自分から沢山発生させにいっている点では、「下手」といってもいいです。

自分はぶつからないとでも思っているのかもしれませんが、公道においてはどこからどういう動きをする車両がいるかわかりません。


この手の動きをする車は大概次、もしくは数個先の信号で引っかかっていたりするので目も当てられません。

車線変更ばかりする車とあまりしない車でトータルの到着時間はほとんど変わらないですので、事故を起こすリスクを高めるくらいなら、極力無駄な車線変更をしないに越したことはないです。


ただしそれを逆手にとって、必要もないのに右側車線にずっとダラダラ居座るのもダメです。


やたらスピードを出す

「速い方がスムーズ、かっこいい」とばかりに急加速をしたり、流れを大幅に超えた速度を出す車、いますね。

【解説】

「円滑に流れに乗せる」と「必要以上にスピードを出す」は全く別物です。

周囲の車両に合わせ、スムーズに加速し、スピードにムラが出ないように調整をし、そして早め早めに徐々に減速をするのが本来あるべき姿です。


必要以上にスピードを出すことで、

・視野が狭くなり、発見が遅れたり危険予測する余裕がなくなる

・いざというときの制動距離が長くなり、結果として止まりきれないことがある

・事故時の破損度合いが大きくなる

といったデメリットが発生します。


公道はあなただけのものではありません。

様々な車両、歩行者が行き交い、様々な動きをしますので、それに合わせた運転が必要です。

スピードを出したいならばサーキットへどうぞ。

好きなだけスピードを出せると思います。


左折時、一旦右に振ってから曲がる

大変多いです。曲がった先の道幅が狭いなら話は別ですが、広い道路で、さして大きな車でもないのによくやってますね。

【解説】

これを行っている方に理由を聞くと、「後輪が乗り上げる、左側を擦るのが怖い」といいます。

しかし、右に振ることで、別の危険性が出てきます。

これが片側2車線以上の道路であれば、隣の車線を走行する車両と接触するリスク、片側1車線道路であれば後続車(特にバイク)が自車を無理に追い越してきた場合に接触するリスクをそれぞれ孕んでいます。

後輪の位置が意識さえ出来ていれば、例え左に寄りすぎたとしても、少し前に出るだけで左側を接触させずに曲がることができます。


(続く)